2018年度ナンヤンポリテクニックとの交換留学事業について~中間報告~
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今年度、本校の福祉機器開発班では障がい児リハビリ用電動遊具の開発にかかり、シンガポールのナンヤンポリテクニック(以下NYP)との共同研究を行っています。
その一環として、今年8月半ばから約1ヶ月半の間、本校の生徒2名がNYPへ留学し、10月から約3ヶ月間NYP生2名が本校へ留学して研究開発と国際交流を続けています。
NYPへの留学では本校生徒が現地の学生・教員の助けを借りながら、「福祉機器コンテスト」で最優秀賞を受賞した電動台車「CAHT」に転倒防止機能を搭載し、より安全性を高めることに成功しました。現在この改良機はリハビリ施設にて継続的に利用いただき、よい評価を得ています。また、異文化での生活や現地の生産現場の見学を通して日本との違いを体験することで国際感覚を養い、その成果を活かしながら現在も研究活動を行っています。
10月の留学生受入については、台風の影響で来日が遅れるトラブルがありましたが、来日後は元気よく活動しています。10・11月は「福祉機器コンテスト」の表彰式や「メッセナゴヤ2018」での研究発表会等、対外的な活動にNYP留学生も参加し、とても充実した日々を過ごすことができました。また名城大学の研究室や学園祭を見学したり、日本企業でインターンシップを経験したりするなど、日本の文化や「ものづくり産業」について体験的に学んでいます。
現在、NYP留学生は専攻科での学びに並行して、シンガポールのリハビリ施設からの要望である「障がい児用三輪車への電動アシスト機能搭載」に取り組んでいます。
まだ目立った成果を上げることはできていませんが、帰国前に予定している研究発表会に向けて研究を続けていく予定です。